2013年6月20日木曜日

晴耕雨走?


 いよいよ梅雨らしい日が続いている。湿気が多く気温の上がる日は不快指数もうなぎ上りとなり、気分も浮かない。が、この季節無くして大地の稔りはありえない。あくまで恵みの雨として、この季節を大いに楽しみたいところだが・・・。

このシーズン、特に自転車乗りには厳しい季節。なのにこの時期、全日本選手権やJプロツアーのレースがあって、雨だからといってレースは中止になるわけでもなく、皆そのためのトレーニングも欠かさないのだから、雨の中を走るというのは別に特別なことでは無いはずである。

しかし今まで僕は「雨の日は乗らない」主義で、コケやすいし全身ずぶ濡れにまでなって自転車に乗る必要などないと思ってきた。ところが、最近ヨーロッパのレースなどTVで身近に観れるようになって、特に春先の天候が不安定な時期のレースなど見ていると、いかに過酷な条件下でも普通にレースしているのである。まあそれが職業であるわけで、当たり前だと言えばそれまでだが。

ロードバイクは、ちゃんと乗るスキルを身につければ雨でも十分走れる性能を備えている訳で、このところ体全体の筋肉を使ってバイクに乗る事がやっと少しわかってきたせいか、はたして雨の中でどのくらい走れるものなのか、自然と雨の中を走ってみたいと思うようになってきた。

今週末は関西方面へ出かけるので、乗れるのは今日くらい。今日の南房総の天気は一日中雨、しかも5mくらいの西風が吹いている。以前なら乗っても室内でローラー1時間くらいで済ますのだが、この先4、5日乗れそうにないので思い切って出かけてみることに。今日は気温もちょっと低めなので、まずローラーでウォーミングアップしてからいつもの60kmコースへ。

洲崎灯台下、東京湾側の海を望む

この60kmコース、家から太平洋岸をひたすら南西へ、房総半島最西端、洲崎(すのさき)をまわって少し東京湾側へ出てから、小さな峠(丘に近い)を抜けまた太平洋側へ戻り、来た道を戻るというコース。平坦基調で洲崎あたりに軽いアップダウンがある。下りのヘアピンカーブなど危険な道は無く、車の通りも少ないので走りやすい道である。

出発前にサングラスに撥水スプレーを塗布、足が冷えないようオイルを塗込んで雨対策。早速走り出すと思った程雨脚は強くなく、ずぶ濡れになるほどではない。サングラスは撥水処理は効果的。視界も明るい。

ロードバイクのタイヤは接地面積が手の小指一本くらいと言われ、しかも表面は特に深い溝などないので、ドライな状態でもコケる時は簡単にコケる。しかし今はタイヤの性能も向上して、カーブなど無理に攻めなければ雨でもしっかりグリップしてくれる。(ちなみに僕はパナレーサーのAタイプを使ってます)おまけに雨で気温が抑えられ、心拍150くらいで走ってもこの時期ならちょうどいい気温。意外と気持ちいいじゃない?

以前ならドライコンディションで走っていても、山の中など木が生い茂っている道などは路面が濡れている事も多く、今にも滑りだしそうで、そこを通り過ぎるだけでも身体が緊張したものだが、バイクと一体となってバランスがとれてさえいればウェットな路面も怖くない。

天気がいいと平日でも数人のローディとすれ違うのだが、さすがに今日は誰も見かけなかった。途中写真を撮ったり、無理せず走ったのでタイムはちょうど2時間。案外普通に走れるものである。

ただ、雨の中走った後はバイクがかなり汚れてしまう。帰ったらとりあえず車体全体を水で汚れをざっと流して、その後乾拭き。変速機や駆動系周りは奇麗に拭き取り、少し乾いてからオイルをさしておく。チェーンは外してボロ雑巾で水気をしっかり取って、そのまま灯油にポチャン。(ミッシングリンクという便利なグッズがあって、チェーンは工具ひとつでワンタッチで外せる)次に乗るまでそのまんま。このバイク掃除がドライの時より一手間かかるが、かえって自転車が奇麗になるかな。

まあ、雨模様の空を眺めて悶々としているくらいなら、思い切って外を走って身体を動かした方が気持ちもスッキリする。雨ならではのスキルをちゃんと身につければ、こんな天候でも楽しく走しれるはずである。

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