2014年6月12日木曜日

ASTRA

高砂淳二さんの写真展に行ってきた。
写真集「ASTRA」発売を記念した写真展である。

水中写真で有名な高砂さんとダイビングに出かけたサイパンで出会ったのをキッカケに、Romanticaの1stアルバムのジャケット写真を提供していただいた。あれからもう10年以上が経つ。

その後、高砂さんは水中写真にとどまらず、「夜の虹」など自然の風景を撮り続け、数々の写真集を発表されている。今回も写真展の案内をいただいて久しぶりに高砂ワールドへ。「ASTRA」には地球のあらゆる夜の風景が収められ、高砂さんらしい写真の数々が楽しめる。でも時間のある方なら写真展の大きなオリジナルプリントを楽しんでみてはいかがだろう。

詳しくはこちらで。http://www.konicaminolta.jp/plaza/schedule/2014june/astra/

僕が思う高砂さんの魅力は、写真の美しさはもちろん、類い稀なシャッターチャンスに巡り会う才能を持った人だということ。でもそれは特別なことでなくて、高砂さんが広げているアンテナがとてもセンシティヴで、普通では見逃してしまう風景や自然、動物の表情などに対して「気付き」のレンジが広いのだと思う。

以前お話を聴いたところ、ある場所で虹の撮影をしている時、周りにも多くの人が歩いていたりするのに、全くそれに気付かず生活しているのだと。普段の心の在り場所というか、どういう時間軸の中に居るかで地球上の自然の変化等、気付く人は気付くし、気がつかない人は全く気がつかないのである。そんなつい見逃してしまっている瞬間を捉えて写真として見せられるので、ついハッとさせられる写真が多い。

会場には高砂さんもいらして、久しぶりにお話することができた。高砂さんのやさしく落ち着いた物腰、そして人柄から、いつも彼の持つ独特な「時間」を感じる。ああ、だからこんな写真が撮れるんだなぁ、と納得してしまうのである。そして写真を見て自分の「時間の過ごし方」というものを考えさせられるのであった。

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