2014年7月24日木曜日

第3回クロモリロードレース2014

去る7月21日、群馬CSC(サイクルスポーツセンター)で開催された「クロモリロードレース2014」に参加してきた。このレース、近年のロードバイクの素材はカーボンが主流なのに対して、元々自転車の素材であった鉄(クロモリ)のフレームを使ったバイクでしか参加できないという、一風変わったレースである。

参加者の年齢層も高く、クラシカルなバイクを持ち込む人も多く、ガチなレースというよりも自転車愛好家が集う、穏やかな雰囲気漂うレースでもある。しかし山間部にある群馬CSCはアップダウンに富んだ6kmの周回コースで、決して楽なコースではない。今回は3時間耐久コースにエントリー、昨年までの4時間耐久よりは幾分楽だろうか。

今回のテーマ、目標は、ケイデンス(ペダル回転数)高めで最初から最後までできるだけ同じペースを維持して、15Lap。簡単に計算して1Lapを12分で走ると1時間で5Lap、3時間で15Lapとなる。1Lapを10分台で走り続けれれば総合優勝に絡めるが、僕の実力では1Lap 12~13分台。果たしてどんな走りができるか。

3時間耐久コースは正午スタートとこれものんびり。10時に受付を済ませ、既にスタートしている6時間耐久だが、参加者が少ないのか会場は今ひとつ盛り上がりに欠ける雰囲気。レースに参加する実感が湧かないままローラーで軽くアップしてスタンバイ。スタートもなんだか和やかな雰囲気のままドン。

スタートとともに小さな先頭集団が先行して行くが、慌てず様子見ながらスタート。3回目の参加となるこのレース、このコースは下りにテクニカルなコーナーがあったり、とにかく1周目はコースを思い出しながら、ギヤの選択など考えながら走る。ギヤはフロント50×39、リア12×27をチョイス、これが正解だった。

1Lap目12分前半とマイペース、これを維持出来るようひたすらペダルを回す。1時間経過後もペースは落ちず、先行した人達を登りで淡々とクリアしていく。しかし中には登りで抜いた人が下りでまた追いついてくる。下りコーナーも以前より上手にクリア出来るようになったおかげでここで抜き返されることはない。そして次の登りでまたアドバンテージをとり、周回を重ねるうちにじわじわ順位を上げていく。2時間経過した10Lap目までおよそ12分台をキープ、ケイデンス高めで走る効果は大きく、疲労が蓄積しにくくフォームも崩れにくい。

その後Lap timeは13分台に落ちるが、それでも登りで面白いくらい先行者を抜いていく。前半飛ばした連中が2時間過ぎて急にペースダウンしている様子。結局ギリギリで15Lapに突入して、最終ラップは12分台でゴール。

結果、総合9位。年齢別カテゴリー(50~54歳)2位。

参加者が少ない上、ガチンコレースではないので僕でもこの成績である。ただ年齢別で2位よりも総合の9位が嬉しい。そして結果よりも、走り方に充実感を覚える事ができた。とにかくペダルを回して登りをクリアしていくことで、最後までペースが大きく崩れることが無かったのが自分にとっての収穫。今回たまたまツールドフランスの山岳賞ジャージをシャレで着て走ったのだが、登りで先行者をクリアするのがなんとも楽しく興奮した。

こーぢ倶楽部で習ったペダリング、背中の筋肉を使ってペダルを回す感覚が随分身についてきた感じである。後半疲労が蓄積してくるとついつい踏み込むペダリングになって、より疲労してしまうのだが、そこをあえて回すことに意識を集中させることで、結果的にペースを保つことができた。

やはりこういうイベントで、力の拮抗した人達と抜きつ抜かれつしながら走ることで、普段1人で走っていても追い込めない領域での運動を持続することで、新たな筋肉の使い方や効率いいポジショニング等、気付かされる事がとにかく多い。この歳になってもまだまだ自分の伸びしろはあるのだと実感する。あとはどこまで自分を追い込めるか、だが・・・ 。

2014年7月14日月曜日

祭(まち)2014

7月12、13日と開催された地域の祭(まち)、今年も無事終了。

今年4月にはこの地域の小学校が統合により閉校となり、祭で演じられる我が区の伝統芸能「三番叟」も役者の子供が揃わず中止に追い込まれた。毎年祭の2週間程前からこの三番叟の稽古が始まり、夜な夜な繰り広げられる宴会?が祭のプロローグとなり、祭気分を盛り上げていたように思う。祭は一年のうち地域の人達の結びつきが一番濃くなる機会でもあるのだ。

この土地に住んで既に8年が経つ。自分がこの地域に溶け込むことができたのも、この三番叟保存会のメンバーになったのが大きな要因である。田舎暮らしをしても、地域の人達に馴染まないいわゆる「移住組」と言われる人達も多い。東京に住むのと同じ感覚で、隣にどんな人が住んでいるかも知らないまま暮らしていたりする。しかし田舎暮らしの豊かさを感じるには、地元の人々といかに付き合うかという事に尽きると思う。僕はこの保存会に入ったおかげでこの地域の様子がよく把握できた。

ところが、今年は「三番叟」の準備も無く、ちょうど祭の前に通過した台風8号の影響もあって、ギリギリまで祭が始まる予感さえ感じられなかった。はたしてどんな祭になるのかいささか不安でもあった。

祭の様子も年々少しづつ変わる。それは祭を取り仕切る組織の年齢層が移り変わりゆくことに所以するのだと思う。今年祭が始まってまず思った事は、若い世代の団結が強くなったという印象。少子高齢化が進むものの、若い世代が中心に祭を盛り上げようとしている感じが伝わってくる。祭の執行部は青年会の40代が中心だが、中でも20代、30代のメンバーが若いエネルギーをそのまま祭にぶつけているという感じ。これこそ祭のパワーの源である。

山車の曳き回しにはまさに街中の老若男女が参加する。祭のタイミングで帰郷する人も多く、街全体が急に賑やかになる。祭に出て来れないほどの高齢者のいる家には、小さな神輿を担いで軒先を回る。まさに田舎の祭の良さを感じることができる。この歳になると酒を飲みながら神輿を担いだり、山車の曳き回しで街を練り歩いたり、さすがにキツいのだが、年に一度の機会、地域の団結力を垣間見ることができる「祭」は、僕にとって大変貴重な時間である。